高等部の様子
高等部 後期校内実習
11月5日(火)から15日(金)までの9日間、主に1年生が2年生で実施される校外での就業体験に向けて、後期校内実習を実施しました。毎日、継続して作業をすることに慣れたり、働くために必要な態度や生活習慣を身に付けたりすることをねらい、基礎作業、服飾工芸、窯業・園芸、受注・クリーンサービスの4つの作業班に分かれて取り組みました。
9日間の実習を終え、生徒からは、「9日間長かったけど、頑張ることができた」「正確な仕事ができた」「自分から行動することを頑張りたい」「これからも毎日朝ごはんを食べることを頑張る」などの声が聞かれ、それぞれの成果や課題を見いだす中で、成長した姿を見ることができました。
<窯業・園芸> <服飾工芸>
<受注・クリーンサービス> <基礎作業>
高等部 学習発表会
10月19日(土)の学習発表会では「作業製品販売」を行いました。作業学習で製作した製品を販売したり、実際に販売している製品の作成過程を実演したりしました。実演コーナーでは、多くのお客様が足を止めてじっくりと見ておられる姿もありました。一人一人が目標の達成に向けて一生懸命に取り組み、充実した一日となりました。
製品販売を行った園芸・食品加工、食物、服飾工芸、木工、産業基礎・生活基礎、窯業の六つの班は、販売の練習を繰り返し、それぞれの売り場を手作りの飾りで装飾して準備を整えました。当日はお客様を笑顔で迎え、心を込めて製品を販売することができました。
【製品販売】
園芸・食品加工班 食物班
服飾工芸班 木工班
産業基礎・生活基礎班 窯業班
【実演コーナー】
産業基礎・生活基礎班(かご作り) 服飾工芸班(刺し子)
プロから学ぶお菓子作り(高等部 園芸・食品加工班) ―とやま新時代創造プロジェクト学習推進事業-
10月29日(火)高等部作業学習の園芸・食品加工班では、とやま新時代創造プロジェクト学習推進事業の一環として、学習発表会の作業製品販売で新商品のレシピを教えていただいた「LA MAISON DE JUN(ラ・メゾン ド ジュン)」オーナーパティシエ松田 淳 氏を講師にお招きし、「プロから学ぶお菓子作りの授業を行いました。
始めに、お菓子作りで大切にしていることや心構えなどの講話をしていただきました。次に、自分たちで栽培したかぼちゃやさつまいもを使った焼きドーナツの作り方をじかに指導していただきました。
お菓子作りが終わった後には、社会で働くためにはどのような人が求められているのか、好きなことを仕事にするということについてなどの講話や生徒からの質問に答えていただきました。
生徒からは、「初めてパティシエに教えてもらい楽しかった」「お菓子作りをする上での計量の大切さを知ることができた」「面接でどのようなことを見ているのかを教えてもらってよかった」「社会に出るためにどのような人が求められているかを知ることができた」「松田さんの話を聞いて、お菓子作りの仕事にやりがいを感じた」「楽しそうなお菓子作りの仕事だけど大変なこともたくさんあるということが分かった」などの感想がありました。
この授業を通して、教員にとっては今後の作業学習で実践できるアイディアを教えていただき、生徒にとっては「働くこと」や卒業後の進路を考える上での貴重な示唆をいただいた、有意義な時間を過ごすことができました。
高等部1学年 校外学習(金沢市街地)「みんなといっしょに 仲良く きまりを守って楽しんだ 金沢校外学習」
9月25日(水)、金沢へ校外学習に行きました。7月から事前学習を始め、みんなで意見を出し合って役割や約束を決めたり、路線バスの乗車マナーや公共施設の利用の仕方を調べて練習したりしました。
当日は、天候に恵まれ、各班の班長を先頭に並んで歩いたり、マナーを守って見学したりなど、自分たちで決めた役割や約束を意識して行動する姿が見られました。見学先では、事前学習で調べた見どころポイントを地図で探して行きました。21世紀美術館では、プールを上からのぞいたり、近江町市場では、たくさんの魚を見付けたり、ひがし茶屋街では、色鮮やかな和菓子を見て風情を楽しんだりしました。
事後学習では、レシートを見ながら小遣い帳を記入し、残金と会計が合うかを確認しました。
それぞれが班の一員としての役割を果たし、友達との関わりを楽しみ、お互いの仲が深まった一日となりました。
プロから学ぶ製品作り(高等部 服飾工芸班) ―とやま新時代創造プロジェクト学習推進事業-
10月1日(火)に「とやま新時代創造プロジェクト学習推進事業」の一環として、地域の手芸店「ミモザの風(小俣手芸店)」より野畠玲子様を講師にお招きし、高等部服飾工芸班所属の16名が、「プロから学ぶ製品作り」と題した講話と実技指導を受けました。
インタビュー形式の講話を通して、家庭科の授業や余暇で自分の好きな物を作ることと、販売するための製品作りの違いやお客さんに購入していただくためのポイントについて理解を深めることができました。また、実技指導では、針に巻き付ける玉結びのやり方、玉結びや玉止めをしない刺し子の花布巾の製品作りなど、これまで身に付けた技術のレベルアップや、これまで用いたことのないカラフルな糸を使った刺し子、ビーズやパッチワークの手法を取り入れた新製品へのアドバイスなどをいただき、生徒たちは学んだことを生かして試作に取り組みました。
このプロジェクト学習を通して、生徒は学習発表会の作業製品販売に向けて“お客さんに選んでもらえる製品作り”への意欲をもち、一人一人が“ちょっと難しいことや新しいことに挑戦する喜びと達成できた充実感” を味わうことができました。また、新製品の開発のアイディアやこれまでの製品をグレードアップさせるヒントを教えていただくなど、教員にとっても、今後の学習活動を考えるよい機会になりました。
プロから学ぶ清掃技術(高等部 クリーンサービス班) ―とやま新時代創造プロジェクト学習推進事業-
高等部作業学習のクリーンサービス班では、とやま新時代創造プロジェクト学習推進事業の一環として、7月18日(木)、10月3日(木)の2回にわたって、地域の清掃作業の専門家 株式会社オカベ ビルメンテナンス部 部長 渡辺 豊 様 を講師にお招きし、「プロから学ぶ清掃技術」の授業を行いました。
始めに、清掃作業で大切にしていることや仕事のやりがいなどについて、生徒に質問を投げ掛けながら和やかな雰囲気の中で講話をしていただきました。次に、第1回では雑巾の絞り方や机の拭き方、第2回ではダスタークロスや糸モップ、掃除機の扱い方等について、実演を交えながら丁寧かつ分かりやすく指導していただきました。
生徒からは、「廊下がきれいになってとてもうれしかった。」「新しい技術を教えていただき、すごく参考になった。今後の作業学習で試してみたい。」「雑巾絞りでは、自分のやり方では絞りきれなかった水が、渡辺さんのやり方でやると絞れるようになった。簡単そうに見えたけどやってみると難しかった。渡辺さんの手付きを見て、コツがあるのだと思った。」「それぞれの道具に応じた扱い方や目的があることを知り、自分が今何をしたいのかをしっかり理解して道具を選ぶことが大切だと学んだ。」「お客さんやその場所を利用する方々の顔を思い浮かべながら気持ちを込めて清掃することが大切だと知った。」などの感想が聞かれました。
この授業を通して、生徒にとっては「働くこと」や卒業後の進路を考える上での貴重な機会となり、また教員にとっては今後の作業学習で実践できる新しい技術の理解を深めるなど、有意義な時間を過ごすことができました。
プロから学ぶお菓子作り(高等部 食物班) ―とやま新時代創造プロジェクト学習推進事業-
9月10日(火)高等部作業学習の食物班では、とやま新時代創造プロジェクト学習推進事業の一環として、地域の菓子作りの専門家 菓匠かじわ屋 社長 中村 和靖 氏 を講師にお招きし、「プロから学ぶお菓子作り」の授業を行いました。
始めに、お菓子作りで大切にしていることや仕事のやりがいなどについて生徒の質問に答えていただきながら講話をしていただきました。次に、店舗で製造・販売しているどら焼きの作り方をじかに指導していただきました。
生徒からは、「初めての経験でとても楽しかった」「こんなにおいしいどら焼きは初めて食べた。また作りたい」「生地を混ぜたり焼いたりするのは簡単そうに見えたけどやってみると難しかった。中村さんの手付きを見て、こつがあるのだと思った」「30年のプロでもお菓子作りは難しいと聞いて、大変なことなんだなあと思った」「中村さんの話を聞いて、人からおいしいと喜ばれる仕事はいいなあと思った」「お客さんに買っていただける商品作りをするためにはお客さんとのコミュニケーションが大切だと知った」などの感想がありました。
この授業を通して、教員にとってはこれからの作業学習での活動を考える助けに、生徒にとっては「働くこと」や卒業後の進路を考える上での貴重な示唆をいただき、有意義な時間を過ごすことができました。
高等部3年 修学旅行
高等部3年生は、9月18日(水)~9月20日(金)に、東京・千葉方面へ2泊3日の修学旅行に行ってきました。事前学習では、タブレット端末やパンフレットを用いて行ってみたい場所について調べ、班の友達と話し合い、計画を立てました。
1日目は、2グループに分かれて活動し、公共交通機関を利用したグループは浅草寺とフジテレビを、観光バスを利用したグループは上野動物園とフジテレビを見学しました。
<浅草寺にて>
友達と案内表示や路線図で行く方向や乗り場などを確認しながら、浅草寺に行きました。風雷神門をくぐり本堂へ向かい、お守りを買ったり線香の煙を浴びたりしながら、それぞれの思いを祈願しました。
<上野動物園にて>
上野動物園では、キリンやハシビロコウなど珍しい動物をたくさん見ました。動物たちの動きや表情に興味津々でした。
<フジテレビにて>
フジテレビでは、局内のショップを中心に散策しました。好きなキャラクターの等身大フィギュアを見つけ、一緒に写真を撮りました。
2日目は、ディズニーランドに行きました。
スリル満点のジェットコースターに挑戦したり、3Dレンズを付けて迫力あるシアターを楽しんだりしました。たくさんのキャラクターにも会えて夢のような時間を過ごしました。
3日目は、東京スカイツリーとすみだ水族館に行きました。
<東京スカイツリーにて>
東京スカイツリーでは、展望デッキから東京の景色を見渡したり、ソラマチを散策してお土産を購入したりしました。事前に探そうと決めていた有名な建物や遠くに見える富士山を見つけると、感動の声が上がったり、友達に伝え合ったりしていました。
<すみだ水族館にて>
すみだ水族館では、水槽の中をじっくりと観察し、優雅に泳ぐ魚やカラフルな模様の金魚に魅了されました。
公共交通機関の利用や様々な公共施設での活動を通して、ルールやマナーを守る意識の高まりが感じられました。また計画が変更になった場合でも、同じ班の友達と声を掛け合って助け合いながら柔軟に対応する姿が見られました。
普段の学校生活とは異なる環境の中で、学んできたことを生かし、それぞれが成長できた修学旅行でした。生徒たちにとって貴重で思い出に残る経験になったと思います。
高等部2学年 共同宿泊学習
7月4日(木)~5日(金)1泊2日で国立立山青少年自然の家へ共同宿泊学習に行きました。
天気にも恵まれ、「集団活動のルール」「おもいやり、助け合い、協力」「係の仕事の責任」「時間を守る」などの目当てを常に意識しながら充実した2日間を送ることができました。
1日目の沢登りやハイキングでは、風薫る緑豊かな自然の中で自分の足を信じて歩き、全員目標地点に行くことができました。レクリエーション活動では、班対抗の「洗濯ばさみつみつみ」「芯でボール運び」「クレーンゲーム」を行い、友達と勝つための作戦を立てたり、アドバイスし合ったりして仲間と協力して活動を楽しむことができました。また、係活動では、自分の仕事に責任をもち、やり遂げる姿に、生徒一人一人の成長を見ることができました。
2日目は立山博物館を訪れ、資料館や遥望館で立山信仰について学びました。立山曼荼羅に描かれた地獄や浄土の場面と、立山の四季を映像で見ることで、当時の人々の信仰心や立山の自然の美しさを知ることができました。また、まんだら遊苑では、実際に地獄や浄土の雰囲気を体験することができました。暗闇の中を歩きながら、視覚や聴覚を通じて感じる地獄の恐怖や、浄土の美しさを体験することで、立山曼荼羅に込められた意味をより深く理解することができました。
その他にも、バイキングの食事、大広間での宿泊、大きなお風呂での入浴、くつろぎコーナーでのおしゃべりタイムなど、友達との活動を積極的に楽しむ姿がたくさん見られ、お互いの仲が深まり、良いところをたくさん発見できた2日間になりました。
高等部 前期就業体験
6月5日(水)から、2年生は8日間、3年生は13日間の前期就業体験を行いました。
高等部の合言葉「すてきな社会人」を目指して、一般企業や障害福祉サービス事業所で実際に働いたり、利用したりすることを体験しました。
2年生にとっては初めての就業体験で、緊張した様子で臨んでいました。
3年生には、卒業後を見据えた大切な就業体験であり、生徒一人一人にとって、貴重な体験となりました。
この体験を通して学んだことを日々の学習で意識し、今後に生かしてほしいと思います。